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おしらせ92(23年度考察) [おしらせ]

 「おしらせ90」で、計算方法は概略説明しましたが、もう少し詳しく書きます。
 内容が、重複していますがあしからず。

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数値を下2桁で丸めるかどうかの判断についての指針
マツヨシの勝手な計算原則(内容は保証出来かねます。)

 次のような問題が有った場合の四捨五入の処理はどうしたものでしょうか?

問題1…Aは既知点(下2桁で座標値が解っている)、Cが求点(下2桁で求める)、Cを求める為にB点を求める必要がある場合で、答案にB点の座標値を問わないもの。

問題2…問題1と条件は同じで、答案にB点の座標値(下2桁で求める)を問うもの。


(問題1の場合)
 A点から→B点を求め→C点を求める
という流れになりますが、原則としてB点の座標値を丸めないでC点を求める計算に使用します。「B点の座標値が必要だ。」と感じたのは、受験生の感覚であって、A点からいきなりC点を求める計算法が有れば、それで求める訳ですから、途中のB点で四捨五入することによって誤差を拡大させてはいけません。

(問題2の場合)
 同じ流れになりますが、B点の座標値を丸めてC点を求める計算に使用する場合と、丸めないで使用する場合の両方が存在します。
 なるべく正確に計算するなら、丸めないBを使用すべきことは言うまでも有りませんが、そのようにすると、解答にB点の座標値を書かせたことが「これが正式なBの座標値である。」と宣言したようなものですから、これを使わないで次の計算に入るということにいささか問題が有るのかもしれません。
 但し、どちらで計算してもC点の解答に影響が無いようにB点の座標値を切りの良い数値(下3桁以下が四捨五入し易い数値)になっていることが多いです。
 そうでない場合は、どちらかというと「B点の座標値を丸めて使用する。」場合が多ようにマツヨシは感じました。もし、本試験でこのような場面に遭遇したら一種の賭けみたいなものと思ってどちらか御自分で判断してください。
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 ところで、もうひとつ重要な指針がありました。
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条件が過剰な時の計算指針
マツヨシの勝手な計算原則(内容は保証出来かねます。)

 次のような問題が有った場合の計算方針はどうしたものでしょうか?

問題例1…A・Bは既知点、A→Bの延長上にあるCを求点する問題である。但しAとBが既知点であるから、A→Bの方向角は計算で求められるにもかかわらず、A→Bの方向角が何゜何′何″というように数値で与えられていて、計算で求めたものと微妙に違っている。(本問H点の求点と共通する部分有り)

 このような、条件過剰な問題の場合、指針としましては、①及び②の方針で処理します。
①具体的に与えられた数値を優先すること。つまり、あなたが計算で求めた数値よりも、問題文に出てくるストレートな数値を「正」とすること。
②「①」の方針により、条件同士で矛盾した部分が出てもあまり気にしないこと。

 したがって問題例1の場合は、数値で与えられた方向角を使ってCを求めます。


問題例2…A・B・C・Dは既知点、直線ABと直線CDの交点Eは、計算で求められる。このEの座標値を使って点Fを求める問題である。但し問題にE点の座標値が数値で与えられていて、それが交点計算で求めたものと微妙に違っている。

 この問題の場合も、数値で与えられたEの座標値を使ってFを求めます。

問題例3…A・B・Cは既知点、線分AB上に点Dを取る。CDの距離が☆.☆☆mと数値で与えられていて、Dを求点する問題である。これだけの条件でDの座標値は(正弦定理等により)計算で求められるのであるが、さらに御親切にC→Dの方向角が何゜何′何″というように数値で与えられていて、実際に計算で求めたDによりC→Dの方向角を求めてみると、与えられた方向角と微妙に違っている。

*       A


*     D


*                          C

*B

 この問題の場合は、いろいろな計算方針が考えられますが、多いのは次のような方針です。
 C点から与えられた方向(角)に、与えられた距離だけ進んだところがD点であるとして求めます。このような計算で求めたD点が、正確には直線AB上に無くてもそれは仕方の無いことと無視して、これを答とします。(「D点が直線AB上に無い」という状態は、線分CDと線分ABの間に隙間が有る場合とか、D点が線分ABを突き抜けている場合のことを指します。)

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さて、問題に入ります。

Fixモードを下2桁に設定します。
電卓において、変数のメモリー場所を次のように決めます。

D→dメモリーに入れます。
E→eメモリーに入れます。
J→fメモリーに入れます。

DHとEJの交点をWとすると
W=e+9.732∠arg(f-e)
ですからこの部分の計算結果を紙に書いたりせずに、いきなりHを計算して、
H=e+9.732∠arg(f-e)+6.836∠120゜0′0″
=313.3700+321.2601i →紙には書かなくても良いでしょう。
再度計算して合っていたら、下2桁で丸めてH座標値の解答とします。
H=313.37+321.26i →mメモリーに入れます。




猫電卓において、変数のメモリー場所を次のように決めます。

D→dメモリーに入れます。
E→eメモリーに入れます。
T1→xメモリーに入れます。
T2→yメモリーに入れます。
T3→fメモリーに入れます。

A=x+15.120∠(arg(y-x)+150゜21′44″)
→紙には書かず丸めずにaメモリーに入れます。
A=309.5991+277.0870i 

M=x+06.613∠(arg(y-x)+324゜02′29″)
→紙には書かず丸めずにmメモリーに入れます。
M=309.6681+298.7919i 

K=y+05.067∠(arg(f-y)+319゜07′54″)
→メモリーの個数が不足しそうなので紙に書きます。(最終的には求積のための座標値全てを犬電卓に集約するつもりです。)
K=303.3415+310.9010i 

 それぞれ、二回計算して、AとMについては「電卓内部検算」を行います。(つまり二回目の計算結果からメモリーを引き算して零になることを確認します。)Kについては、紙に書いてある数値と同じであることを確認します。

△ABMについて、AMを底辺とし、Bから底辺に下ろした足(交点)をPと置きます。
PM=√(16.27^2-14.51^2)=7.3602
これを紙にかいたりせずそのまま
AB=√((21.70-ANS)^2+14.51^2)=20.4002


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上級者以外、見てはいけない知ってはならない。
なお、ここで∠BMPをアークサインで求め、余弦定理でABの距離を求めるのも可です。
∠BMP=SIN^-1(14.51÷16.27)
=63゜06′12.73″→紙に書かずそのまま
AB=√(16.27^2+21.70^2-2×16.27×21.70×COS(ANS))
とします。
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ABとEMは平行ですから、A→Bの方向角とM→Eの方向角は同じです。
ABの値を紙にかいたりせずそのまま
B=a+ANS∠arg(e-m)
→紙には書かず丸めずにbメモリーに入れます。
PMからの計算を二回行い、Bについては「電卓内部検算」を行います。
B=324.1548+291.3803i 

BM=Abs(b-m)=16.27(←地積測量図上に書いてある距離)であることを確認します。
∠EMB=arg((e-m)÷(b-m))
=71゜34′25.33″これを紙に書きます。


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上級者以外、見てはいけない知ってはならない。
ここで、「∠EMBを求めるだけであれば、B点の座標値は必要ないのではないか?」という疑問が出てきます。(但し、A点の座標値はどうしても必要です。)
A点の座標値を求めた後、
∠BMA=∠BMP=SIN^-1(14.51÷16.27)
=63゜06′12.73″→紙に書かずそのまま
∠EMB=∠EMA-∠BMA=arg((e-m)÷(a-m))-ANS
=71゜33′27.58″→先ほど出した数値と少し異なるのは、地積測量図の各辺の辺長の四捨五入によるものと思われます。この数値のまま、次の計算に入っても影響ありませんでした。但し、この問題は非常に曖昧な表現が多いので、B点も座標値を求めて、着実に計算を進める方が無難かもしれません。
 ただ、このようにして計算出来るのであれば、問題文の「ABとEMが平行である。」という条件は「一体何だったのか?」という疑問が出てきます。これは問題の作成者が図形や数学に不慣れであるにも関わらず「凝った問題を作ろう。」と意気込んだせいではないか?とマツヨシは推測します。
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△BCMについて、BMを底辺とし、Cから底辺に下ろした足(交点)をQと置きます。
CM×SIN(71゜34′25.33″)=CQなので、
CM=9.67÷SIN(71゜34′25.33″)
(↑実際は角度の部分はANSとします。)
CM=10.1926
これを紙にかいたりせずそのまま
C=m+ANS∠arg(e-m)
C=316.9406+305.9333i →念のため紙に書きます。
丸めないでcメモリーにいったん入れ、「電卓内部検算」を行います。
合っていたら下2桁で丸めたものを、猫電卓の表示を見ながら数字キーを押して犬電卓のcメモリーに入れます。
C=316.94+305.93i これが、Cの解答です。
以下、犬電卓に面積計算に必要な座標値を集めて行きます。
Iの座標値(既知点)→犬電卓のxメモリーに入れます。
Kの座標値(紙に書いた)→下2桁で犬電卓のyメモリーに入れます。

求める申請地の面積=
四角形CDHI+四角形IHJK
=Abs[Im{0.5×Conja(c-m)×(d-x)}]
+Abs[Im{0.5×Conja(x-f)×(m-y)}]
=113.8750㎡
解答は113㎡です。
 境内地なので、少数点以下を切捨てます。この問題を読み始めた時は、「境内地だから1㎡単位だぞ。」と自分に言い聞かせた受験生でも、計算の終わりの頃には忘れてしまった方が結構いらっしゃったでしょう。この土地の見取図には「社務所」や「社殿」・「神楽殿」などが描いてあって、あたかも宅地の図面を見ているような錯覚におちいらせてしまうところが、この問題の意地悪なところです。




 ところで、問題文で「直線上にあるもの」とされた各点が本当に直線上にあるのかどうかの検証をしなければなりません。しかし、実際はそんな時間的な余裕は無いでしょう。
 このブログでは、練習のため検証してみましょう。

 問題の条件は、次の①②です。
①C・DはEM上の点である。
②J・KはGL上の点である。

 一般に直線PQ上にRが有るかどうかを確認する場合の計算方法


*                                P

*            R
*             R’

*Q

Rが直線PQより北側にあると仮定して
方法1:∠RQPを調べます。
∠RQP=arg((P-Q)÷(R-Q))
 もし角度が正の数値で出れば、見込み通り北側にあるし、負の数値なら南側にあると判断します。

方法2:RからPQに下ろした垂線の足をR’と置く時、RR’の距離を求める。
RR’=Abs(R-Q)×SIN(∠RQP)
 もし距離が正の数値で出れば、見込み通り北側にあるし、負の数値なら南側にあると判断します。
 方法2の方が、ずれている距離が解り易いですが、計算は面倒です。


 まず、①の条件から、
「CはEM上の点である。」ことを検証してみましょう。
猫電卓で計算します。
cは、下2桁で丸めていますが、mは丸めていません。このまま計算するのは精度の点で問題があるのですが、試験中は時間が貴重なのでこのまま計算します。
方法1:∠CME=arg((e-m)÷(c-m))=0゜0′39.07″(北側)
方法2:CからEMまでの距離
=Abs(c-m)×SIN(ANS)=0.001930(北側)

 次に、「DはEM上の点である。」ことを検証してみましょう。
 但し、Dの座標値は問題文に与えられているので、計算して今更「EM上の点ではない。」ということが判明してもどうしようもありませんから、実際には検証の必要はありません。
方法1:∠DME=arg((e-m)÷(d-m))=0゜0′19.26″(北側)
方法2:DからEMまでの距離
=Abs(d-m)×SIN(ANS)=0.001393(北側)

 どちらも距離にして2mm以下ですので、このぐらいの誤差ならば、CとDは直線EM上の点であるといえるでしょう。
 また、距離を出さなくても、角度が1分にも満たないのでOKとしても結構です。
 ちなみに、10m×SIN(0゜1′0″)≒0.0029m(→つまり2.9mm)ぐらいです。1分の誤差があれば、10m先では3mmぐらいの誤差があるということです。




 次に、②の条件から、
「KはGL上の点である。」ことを検証してみましょう。
犬電卓で計算します。
 Kの座標値はyメモリーに、Jの座標値はfメモリーに、下2桁で入っています。
 しかし、GとLの座標値は、メモリーに入っていません。ここで、使わなくなったメモリーを再利用しても良いのですが、試験中にこれをすると混乱してどのデーターをどのメモリーに入れたかが解らなくなってしまうことがあります。そこで、その対策として、原始的な方法を紹介します。

問題文のLの座標値
303.65+302.14i =
のように数字キーと「=」を打って、電卓画面に表示します。ここで、Lの座標値がANSメモリーに入ります。
方法1:∠KLG
=arg(((302.56+332.88i )-ANS)÷(y-ANS))
=0゜0′14.54″(北側)これを紙に書きます。

方法2:KからGLまでの距離
新型fx-***ES(「***」には993が入る。)には、電卓の上部(電卓画面の直ぐ下)に惰円形の「REPLAY」というボタンがあるので、そこの△ボタンを押すと、今までの計算を遡ってみることができます。ここで
Lの座標値
303.65+302.14i を見つけて再度「=」を押すと、Lの座標値が再度ANSメモリーに入ります。この方法を、「リプレイ再入力法」と名付けることにします。

KからGLまでの距離
=Abs(y-ANS)×SIN(0゜0′14.54″)=0.000618(北側)


 次に、「JはGL上の点である。」ことを検証してみましょう。
 但し、Jの座標値は問題文に与えられているので、計算して今更「GL上の点ではない。」ということが判明してもどうしようもありませんから、実際には検証の必要はありません。
「リプレイ再入力法」で、Lの座標値を再度ANSメモリーに入れます。

方法1:∠JLG
=arg(((302.56+332.88i )-ANS)÷(f-ANS))
=-0゜0′30.36″(南側)これを紙に書きます。

「リプレイ再入力法」で、Lの座標値を再度ANSメモリーに入れます。
方法2:JからGLまでの距離
=Abs(f-ANS)×SIN(-0゜0′30.36″)=-0.001944(南側)
 このぐらいの誤差ならば、KとJは直線GL上の点であるといえるでしょう。

 まだまだ、書き足すことが出そうです。



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